決算発表後、株価が高騰
2022年10月27日引け後に第3四半期決算が発表されました。
決算をミスしたのですが、翌日には株価が12%以上急騰しました。
11月3日にFOMCから75bpの利上げが発表されて米国相場は急落しました。
しかしギリアド・サイエンシズ(GILD)の株価は2%弱の下落で済んでいます。
どうしてそうなったのか決算内容を読み解いていきます。
そして株価の動きがどうなったのか?
これまでの取引と配当について見ていきます。
最後に大事な資金管理についてお話ししたいと思います。
2022年第3四半期決算発表
第2四半期決算 | 前年同期 | |
売上高 | $7,042,000,000 | $7,421,000,000 |
利益 | $1,789,000,000 | $2,592,000,000 |
EPS | $1.42 | $2.05 |
売上高は前年の74億2100万ドルから5.1%減の70億4200万ドルとなりました。
純利益は前年の25億9200万ドルから31%減の17億8900万ドルとなりました。
EPSは前年の2.05ドルから0.63ドル減の1.42ドルとなりました。
前年同期比ではすべてミスしました。
とくに純利益は31%減、EPSも0.63ドル減となかなかの減少幅となっています。
アナリスト予想は売上高、EPSをクリア、純利益をミス
第2四半期決算 | アナリスト予想 | |
売上高 | $7,042,000,000 | $6,130,600,000 |
利益 | $1,789,000,000 | $1,808,500,000 |
EPS | $1.42 | $1.10 |
売上高予想が61億3060万ドルで結果は70億4200万ドルと14.9%上回っています。
純利益予想が18億850万ドルで結果は17億8900万ドルと1.1%下回っています。
EPS予想が1.10ドルで結果は1.42ドルと0.32ドル上回っています。
アナリスト予想では純利益はミスしましたが、売上高、EPSはクリアしました。
決算結果は散々だけど
前年同期比ではすべてミスしました。
純利益は31%減となかなかの減少幅となっています。
またアナリスト予想では純利益はミスしましたが、売上高、EPSはクリアしました。
ただ売上高を減らした原因はレムデシビルの収益の減少が影響しています。
ちなみにレムデシビルはコロナの治療薬として使われていた薬です。
レムデシビルの収益を除くと売上は前年比で増えています。
決算結果は散々でしたがレムデシビルの依存からの脱却という意味で好感されています。
チャートを見ると
今年に入り高値から株価を下げると7か月間レンジ相場を維持していました。
ところが決算発表を受けて株価が窓を開けて急騰。
年初の高値をあっさりぶち抜きました。
11月2日にはFOMCが75bpの利上げを発表しました。
米国相場は急落しましたが、ギリアド・サイエンシズ(GILD)は2%弱の下落で済んでいます。
5月と6月に損切り
実は現金比率を高めるために損切りをしました。
5月に3株60.30ドル、6月に10株62ドルで売却しました。
損失額は合わせて50ドル弱とスリーエム(MMM)を損切りに比べたら大した額ではありません。
スリーエム(MMM)の損切りについては動画を見ていだだければと思います。
ただ高配当銘柄なので、すべて損切りせず10株だけ残すことにしました。
3株68.48ドルで購入
10月21日から米国相場が反転上昇し始めました。
決算前でしたが打診買いすることにしました。
10月24日に3株68.48ドルで買うことに。
高配当銘柄なので目が眩んでしまいました。
2か月先ですが12月24日に配当権利落ち日が設定されています。
ギリアド・サイエンシズ(GILD)の配当は・・・
3月・6月・9月・12月の年4回、配当金を受け取れます。
次回の12月受け取り分の1株当たりの配当金は0.73ドルです。
また2022年の配当実績は3月0.73ドル、6月0.73ドル、9月0.73ドル、12月0.73ドルになります。
配当を合計すると2022年の年間配当は2.92ドルとなります。
11月3日時点の終値79.46ドルで計算すると年間配当利回りは3.6%になります。
配当金を受け取るために注意することが・・・
3月・6月・9月・12月の年4回、配当金を受け取れますが条件があります。
配当権利最終日までに株を持っていないと配当金をもらうことができません。
たとえば、日本株では権利付き最終日は決算月の月末から3営業日前と決まっています。
しかし、米国株では権利付き最終日が固定されていません。
ギリアド・サイエンシズ(GILD)の配当権利落ち日と支払日のパターンを見ていきます。
ギリアド・サイエンシズ(GILD)の場合
配当権利落ち日は支払日の同じ月の14日に設定されています。
そして支払日は3月・6月・9月・12月の29日か30日に設定されています。
この銘柄は比較的パターンが決まっているので先読みしやすいです。
FOMCを通過して
FOMCを通過して米国相場は急落しました。
ただ11月の75bpの利上げの決定はすでに織り込み済みでした。
それよりも12月からの利上げのペースダウンが想定より遅くなることを懸念されたことでした。
しかしギリアド・サイエンシズ(GILD)はそこまで下げていません。
他の保有するほとんどの銘柄も2%弱の下落でまだ含み益を維持しています。
また先月末から信用取引も始めました。
すべて買建で含み損となっています。
ただ現物取引の含み益で十分カバーできる額なのでまだ余裕があります。
資金管理もバッチリ!!
資金管理もしっかりと行なっています。
今の現物株の取得額は約4,700ドル。
信用保証金が最低額の2,200ドル。
ドル預り金が約4,000ドル。
ドル預り金だけで考えても全資金の4割弱は残っています。
FOMC前後で米国相場は迷走
FOMC前は12月に利上げペースの減速期待から10月末に米国相場が上昇。
FOMC後は逆に利上げペースの減速期待の後退から米国相場は下落。
年初からの米国相場の下落トレンドはまだ継続しているようですね。
無理に深追いせずに下落トレンドからの転換を見極めるべきでしょう。
私は信用取引で若干深追いしちゃってますが・・・。
今後も資金管理の徹底を継続します。
みなさんも資金管理の徹底をしていただきたいと思います。